有限集団ゲームとしてとらえた樹木繁殖パターンの進化
08/05/20, 13:30 (理学部3号館6階数理生物学セミナー室)
森林には豊凶があることが知られている。豊作年には林内の樹木が一斉に開花•結実し森林内には多数の種子が生産される。逆に凶作年にはほとんど開花が見られない。豊凶パターンは3年周期などと明確に決まっている訳ではなく、数年に一度一斉開花が観察される。豊凶が引き起こされるメカニズムは単に環境の揺らぎの影響というわけではなく、樹木の資源貯蔵と消費のサイクルが引き起こしているものと考えられる。ではなぜ樹木は安定して毎年繁殖するのではなく、間欠的な繁殖を行うように進化したのだろうか。
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