放射線発がんのモデル化を目指して
-マウス放射線誘発骨髄性白血病(AML)を中心に-


Michiaki Kai
(Oita University of Nursing and Health Sciences)

10/01/12, 16:30 - 17:30 at Room 3631 (6th floor of building 3 of the Faculty of Sciences)


放射線はよく知られた発がん性の物理的因子であるが、いまだにその発がん機構はわかっていない。 放射線が突然変異、染色体異常、細胞死などのさまざまな生物的な変化を誘発するにもかかわらガン化までの長い潜伏期に何が起きているのかは 十分にわかっていない。我々は、生物実験と数理モデルの手法を用いて放射線発がんのモデル研究を進めている。従来の放射線突然変異仮説に代わる 放射線ストレス応答説に至ったマウス実験データとそのモデル解析による結果を紹介する。また、今後の放射線は発がん研究の方向について議論する。


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