早瀬友美乃 (九州大・理・物理)
01/05/22, 13:30- at Room No.3631 (6th floor of the 3rd building of the Faculty of Sciences)
非平衡系のパルスは、これまで信じられていたよりもずっと多彩な振舞を みせることが、最近の計算機シミュレーションであきらかになりつつある。 興奮性を示す反応拡散方程式で得られたパルスダイナミクスについて お話しする。パルスとパルスの衝突においては融合消滅、反射、さらには、 ソリトンのように個性を保存する場合などがあり、また1個のパルスの分裂現象 も実現する。パラメータのある範囲ではこれらが同時に起こることがあり、 パルスの運動は時空間にきれいなフラクタル構造を形成する場合がある。 残された問題点にも言及したい。 |