シミュレ-ションのために数理モデリングを用いることについて
武田裕彦(九州大学・理・生・数理生物)
John Reinitz (Brookdale Center for Molecular Bio., Mt. Sinai
Med. School)
11月17日 (火) 午後1:30
Genes Network Database
:(http://www.csa.ru/Inst/gorb_dep/inbios/genet/genet.htm) の mirror site を
調べると、ロシアの科学者がData Base Curatorとして参加し、アメリカの科学者が
Acquisition of gene expression data に力を注いでいます。日本の科学者がこれに
模擬計算機実験として関わるというのが Sony CSL からの参画になっています。
数理モデリングの分野では遺伝子間相互作用の揺らぎを扱うに、確率的手法による
厳密導出の定跡、および計算機上の事後確率最大化問題の解法が伝統として蓄積され
てきました。そこで、これに基づいて相手国のテクニカルな背景にまで応接すること
を試みます。
具体的には、遺伝子ネットワ-クの模擬を上流から下流まで一貫した工程と考えた
とき[1] 遺伝子産物可視化のための抗体の調製 -> [2] 可視化した遺伝子発現パタ-
ンの観測 -> [3] 発現パタ-ンをデ-タに用いての機械学習 -> [4] 模擬実働 ...、
という各ステップについて配列レベルの情報、生物学としての知識にまで理解を深め
るために数理モデリングからの命題を行使できることを示します。