根の成長モデル ~人工生命的アプローチ~
加茂将史(九大・理・生物)
12月15日 (火) 午後1:30

 植物は、葉や根などの末端機構がある程度独立した一つの自律系として環境に応答し てると考えられる。本研究では根の成長のみに注目し、空間上で最適な資源配分パタ ーンはどのようなものであるかを調べた。
 意思決定機構としてニューラルネットワークを用いた。ネットワークは4種の栄養 を感知し種子生産、新たな根の形成または自己の根としての機構維持のどれかに資源 を配分するというモデルを考えた。
 単純化のため根は仮想的な一次元格子空間上を成長して行くとした。各格子区間を 占有できる根は1つであるとしたため、各根は、資源及び空間を巡る競争をする。最 終的な種子生産量を最大にする根の資源配分はどのようなものかを報告する