武田裕彦 (九州大・理・生物学)
6月 29日 (火) 午後1:30から
理学部3号館6階 数理生物学セミナー室/center>
[空間構造をもつ集団]を取り扱う分野の古典として
Kimura, M. and Weiss, G. H. (1964)
The stepping stone model of population structure and the decrease of
genetic correlation with distance Genetics 49, 561-576, April
を紹介いたします。
一遺伝子座の上で対立遺伝子の多型が突然変異と遺伝的浮動のバランスによって維持
されている、という状況を知識的背景として空間的構造の次元が局所的な多様性
(tendency towards random local differentiation)に与える効果について論じて
います。この傾向は一次元において最も顕著であり、次元が上がるに従って段々弱くなる
セミナ-では上の内容を知識的背景として、一遺伝子座の転写制御領域の進化(geno
mic imprinting)の数理モデルへの適用について考察いたします。