地球史7大イベントについて
- 対流現象だと信じて生命発展の”場”の遷移を整理する -

武田裕彦(九大・理・生物)

11月30日 (火) 午後1:30から
理学部3号館 6階  数理生物学セミナー室


最近話題になることが増えた plume tectonics の世界では ”地球史7大イベント”として下のリストが掲げられていることが多い。

地球史7大イベント
(1) 46億年前:地球が始原物質の集積によって成長し、形成された。
(2) 40億年前:地球上では、これ以降に形成された岩石が保存されるようになる。
(3) 27億年前:世界中で著しい火成活動があり、地球磁場強度が増大したらしい。
(4) 19億年前:やはり著しい火成活動があり、巨大な超大陸が始めて形成された。
(5) 6億年前:大きな大陸が分裂し、新しい海洋が形成され、突然多様な生物が発生、 進化した。
(6) 2.5億年前:約一千年間、海洋が酸素欠乏状態になり、生物の大絶滅が起こった。
(7) 現在:人類が科学を始め、地球、宇宙の歴史とその摂理を探り始めた。

これを生命発展の”場”の遷移として理解するときイベントの drive となっている 熱対流現象を (1) - (7) までの thread に用いることを試みます。
地殻マントルを流動させている非平衡は
> 3次元球核内熱対流の有限要素解析
> 回転球面上の2次元乱流の数値実験
などで記述される現象ですが (^^;

ここでは最も基本となる Be'nard-Rayleigh Convection を描像として 生命と地球の歴史の整理をしておきたく思います。