地球史7大イベントについて(続き)
- 対流現象だと信じて生命発展の”場”の遷移を理解する -

武田裕彦(九大・理・生物)

4月25日 (火) 午後1:30から
理学部3号館6階3631数理生物学セミナー室


 最近話題になることが増えた plume tectonics の世界では
”地球史7大イベント”として下のリストが掲げられていることが多い。

地球史7大イベント
(1) 46億年前:地球が始原物質の集積によって成長し、形成された。
(2) 40億年前:地球上では、これ以降に形成された岩石が保存されるようになる。
(3) 27億年前:世界中で著しい火成活動があり、地球磁場強度が増大したらしい。
(4) 19億年前:やはり著しい火成活動があり、巨大な超大陸が始めて形成された。
(5) 6億年前:大きな大陸が分裂し、新しい海洋が形成され、
突然多様な生物が発生、進化した。
(6) 2.5億年前:約一千年間、海洋が酸素欠乏状態になり、
生物の大絶滅が起こった。
(7) 現在:人類が科学を始め、地球、宇宙の歴史とその摂理を探り始めた。

これを生命発展の”場”の遷移として理解するとき
各イベントの drive となっている熱対流現象を
(最も基本となる Be'nard-Rayleigh Convection を描像として)
今回は、(5) - (7) までの thread に用いることを試みます。

中立的な分子変化という進化の大海に波紋を投じる、
環境要因の継時的変化を具体的かつ正確におさえることによって
生命と地球の歴史をより深く理解できると考えます (^^;