川口 勇生*・佐々木 顕(九大・理・生物)
10月3日 (火) 午後1:30から
理学部3号館 6階 数理生物学セミナー室
複数の抗原型をもつウイルスについて、抗原型間の系統関係にはさまざまなものが
ある。 麻疹ウイルスのように相同性が高く保存的なウイルス、多数の抗原型が広く連続的 に分布するウイルス、さらにデングウイルスのように大きく異なる複数の抗原亜型が 共存するものもある。本研究では、ウイルス種内で複数の抗原亜型分布の進化を個体 ベースモデルを用いて解析を行った。モデルの仮定としては抗原型を有限個の抗原決 定座位の配列として表し、ホストが抗原配列それぞれに対して感染し回復するとする 。また交差免疫が抗原配列の相同性に比例して働くと考える。本発表では、交差免疫 の働く強さを変化させたときに、抗原型分布がどのように進化するかを解析し、結果 を報告する。 |