数理生物学研究室イメージイラスト

SMB2023

数理生物学研究室M2の林です。
この夏にアメリカのコロンバスで開催されたSMB (Social Mathematical Biology)に参加し、ロスアラモス国立研究所のAlan Perelson先生の研究室を訪問しました。
SMBはアメリカでの数理生物学会で、感染症の数理モデルから、生態学のモデルまで、幅広い分野の数理モデルを勉強することができました。

1.旅程

福岡―羽田―シカゴーコロンバスの経路の飛行機でした。預け荷物がなくならないことを祈りながら、乗り継ぎました。シカゴでは6時間の待ち時間があったので、ダウンタウンまで足を伸ばしました。ディズニー映画のカーズに登場する「ルート66」の出発点を見ることができました。シカゴは昔と今の建築物が林立する不思議な空間でした。
シカゴからコロンバスの飛行機の出発が遅れたものの、無事にコロンバスに着きました。

ルート66の看板
コロンバス空港にて

2.SMB

国際学会が始まりました。会期は7/16-7/21でした。そもそもの学会期間の長さに驚きでした。初日はOpening Receptionが行われました。学会での過ごし方やキャリアの積み方についての講演が非常に勉強になりました。Excursionを一緒に回る友達を作ることができた良い機会でした。

2日目から招待講演、口頭発表、ポスターセッションが始まり、学会が一気に賑わったように感じました。感染症のモデルも多く、特に免疫機構を含めたモデルの多様さに驚きました。口頭発表では、それまでに友達になったPh Dの学生が聴きにきてくれました。質問も多くもらうことができ、嬉しかったです。お互いの発表を聞きに行ったり、自分が聞いた発表内容を共有したりして交流を深めました。友達100人の目標には届きませんでしたが、多くの学生と話すことができました。自分の発音が悪く質問が通じない時も、その場で友達が助けてくれました。すごくありがたかったです。

3.ロス・アラモス国立研究所の訪問

先のSMBで訪問先の研究室のメンバーに会うことができました。それもあって、楽しく議論することができました。同じ手法で感染動態ではなく細胞分裂の動態に使っている研究があり、とても興味深かったです。自分のセミナー発表では、どうすればより現実に即したモデルに近づくことができるかという視点で議論がなされました。データがない理論だからこそ明らかにできることは何かと考えさせられました。3日という短い時間でしたが、とても濃い時間を過ごさせていただきました。

4.最後に

初日は誰も知らず、右も左もわからない状態でしたが、学会でも研究室訪問でも多くの人と交流することができました。とても充実した時間を過ごすことができました。今回の渡航に関わってくださった方全員に感謝しています。今回の経験を今後の研究や学会に活かします。またみんなに会ってたくさん話したいな。