脳-免疫反応としての急性ストレス

大平 英樹
(名古屋大学環境学研究科心理学講座)

05/01/27, 3:00 at Room 3631 (6th floor of building 3 of the Faculty of Sciences)


急性ストレスの負荷により,少数のパターンに分類可能な神経系,内分泌系,免疫系 の変動カスケードが生じる.それらは刻々と変化する環境からの要求をモニタリングし, それに適応するための機構であると考えられている.我々はヒトを対象として,統制・対処可能性 を操作した精神性ストレス課題における心臓血管系,リンパ球サブセットの末梢分布変化 の様態を検討している.また,そうした末梢反応のトップ・ダウン的制御の神経基盤をPETによる 神経イメージングにより研究している.これらの研究知見を報告し,ヒトにおけるストレスをどのように概念化するかについて考えたい.


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