おわりに



この「計算機覚書」を作ったのが昨年5月でした。 作成の理由は「マスターで自分がリタイアした時のため」だったのですが、なんとか無事にドクターへの進学が決定しました。


「覚書」作成開始から10ヶ月、その間にも研究室のシステム管理上でいろいろな問題が発生しました。 当初は「第2部 ある計算機係の例」で自分が対処した問題についてあれこれ書く予定でしたが、 当初の予定よりも書かなくてはならないことが増えてしまったこと、 今後3年間は自分が健在なことが確定したこともあり、第2部は省略しました。


…すみません。めんどくさくなったんです。「第3部 おまけ」も同様の「めんどくさい」という理由で省略します。 とりあえず、この「覚書」は中途半端なまま終了させるつもりですが、計算機係の仕事に興味のある人がいたら直接聞いてくれればいくらでも話はします。


まだまだ自分自身の経験が足りないため、この1年はほとんど後進の育成のことは考えず、 問題が発生しても自分でなんとか解決しようとしていました。 今思うと他の担当者と一緒に問題に当たってくれば良かったな、と思うのですが、 やはり一つ一つ教えながらやるというのは余裕がないとできません。 早く解決しなければならない問題に対しては、そのように教えながら作業する余裕はありませんでした。 しかし、計算機係をしている人間にとっては「場数を踏まなきゃダメだ」っていうのは最近凄く感じます。 今までの自分の浅い経験からいっても、問題はあちらこちらにたくさん落ちていました。 システムの管理に興味を持って、いろいろ遊んでいるとどんどん問題が見えてきます。


僕のようにズブの素人から計算機係になった今後の担当者に期待したいのは 「システム管理の仕事に興味を持って、いろいろ遊んで欲しい」ということです。 もちろん、自分の研究の妨げにならない程度に、ということにはなりますが、 普段からもっといろいろ計算機で遊んでくれていればいろんな問題を見つけられて、 それに対処しているうちに自然といろいろ覚えられるので、将来問題が起きたとき楽になると思います。 まぁこちらも今後もいろいろ勉強しなければならないのですが、一緒に遊びながら頑張っていきましょう。


ということで、中途半端で大変申し訳ないですが、以上でこの「計算機係覚書」を終わらせて頂きます。 また機会があったらどこかのページを追加しているかもしれません。


それでは。


2006年3月11日  Takashi Uehara  


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