1:root というユーザになる
1の方法を使うためには root のパスワードを知っておかねばなりません。
このパスワードが漏れてしまったらシステムを乗っ取られてしまうので、パスワードの管理は厳重に行ってください
(新しい計算機係にメールでパスワードを知らせるなど、絶対ダメ)。
root になるには「root でログインする」と「別アカウントでログインし、その後一時的に root になる」という2つの選択肢があります
(ホストによってはリモートホストからの root でのログインを禁止しているものもあります)。
root でログインするにはユーザ名を「root」にして root のパスワードを打ち込んでログインします。
一時的に root になるには、自分のアカウントでログインした後
と入力します。すると root のパスワードを聞かれるので正しい root のパスワードを入力してください。
ちなみに su というコマンドは root になるためだけのコマンドではなく
と入力すれば別のユーザーになることができます(もちろん、パスワード入力が求められます)。
root:x:0:***
の *** というところに、 root 権限を与えたいユーザの名前を加えるだけです。
このグループに名前のあるユーザーは
とすることで、root 権限でコマンドを実行することができます。
ただし root のグループのユーザが sudo を使って root 権限でコマンドを実行するためには
/etc/sudoers
でそのように設定をしておく必要があります。詳しくはここでは説明しません。
スーパーユーザーとはいわゆる「管理者」というやつです。
一般ユーザーとの違いは、システムの変更を行うことができる点です。
システムを変更すると全てのユーザーに影響を及ぼすため、
スーパーユーザーの権限を持つと下手なことはできません。
スーパーユーザーとしてコマンドを実行するには2つの方法があります。
2:root というグループに所属するsu
su user
次に2の場合です。この場合は
/etc/group
というファイルを開き、1行目にあるsudo command
さて、1と2のどっちを使うべきかとなると、特に理由がない限り2を使ってください。
2の方法でコマンドを実行すれば
/var/log/auth.log
にあなたの行った行為がログとして残ります(1の方法や一般ユーザーでコマンドを実行しても、このファイルにログは残りません)。
ログが残っていれば、おかしなことをして問題がおこってしまったとしても、後から原因を突き止めることが容易になります。
基本的にコマンドは sudo を使って実行してください。
最後にもう一度いいますが、root で行うシステム変更は、そのマシンにアカウントを持つ全員に影響するということを心に留めておいてください
(そんなに気張る必要はないですけどね)。
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