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私的数理生物学のススメ エッセイを読む

私は、数理生物学会に育てていただいた。今回は数理生物学会研究奨励賞まで頂戴することになり、感謝の念が募るばかりである。特に、ここ数年は分野とメンタリティーの異なる研究者グループの中で孤独と戦い、国際試合[1]に負け 、ますます沈み行く気持ちを持て余す毎日であったため、この度の受賞は大きな励みとなった。本特別寄稿では、このような感謝の気持ちと、依頼された趣旨である若手を勇気づける内容になればという思いを込めて、筆を執らせていただいた。