修士課程1年生A
今日やることをリストアップ。前日かけた解析の結果をチェックして続きの解析をスタート。最近はスパコンを使って遺伝子発現の解析を行なっている、が慣れないスパコンの操作に若干手こずっている。
マレーの数理生物学を読了後、アーノルドの解析力学を読んでいる。生物にはない数学的な視点から意見を聞けるのでとても刺激的で楽しい。最近はラボ内でも輪読会をやろうと画策中。
スーパーで買ってきたパンを食べる。お昼ご飯を食べながら先生や他の学生と雑談。基本的に個人で研究を進めるスタイルの研究室なので、他の人と研究の議論をしたり、アイデアをもらったりできるこの時間はとても良い。
Rでコードを書いて図を出したり、結果をスライドにまとめたりする。疲れてきたらデータの整理を始めるのは勉強中に部屋の片付けをしたくなるのと同じかもしれない。
同じく休憩に来た後輩とだべる。
データを解析して出てきた結果をもとに、何か数理モデル的な研究に繋げられないか考える時間が楽しい。時間のかかる解析をスパコンに投げて明日確認。
趣味でやっているので研究内容と直接のつながりはないが、いつか役に立つかもしれない。
日によってはサークルに顔を出すこともある。頻度がかなり低いためレアキャラ扱いされている。
修士課程1年生B
私は野外でサンプリングしてきた昆虫から実験室でDNAを抽出し、外注でシーケンスしたゲノムデータをデスクで解析しています。昆虫の形質を観察するために顕微鏡操作もしています。そのため、実験室やデスクを行き来しながら1日を過ごすことが多いです。
今日のスケジュールを確認。前日にかけた解析の結果をチェック。基本的にデスクのコンピュータを使うが、スパコンも使う。前日にかけた解析がうまくいっていれば結果をまとめて次の解析を開始、エラーでうまくいっていない時は色々調べながら解析の内容を修正。
オーガナイザーが論文を選んで、Figureごとに担当者を割り振って説明してディスカッションするスタイル。よくFigureの担当者になるので、オーガナイザーが選んだ論文を読み込み、説明内容を考える。
タイミングが合えば他の研究室の同級生と昼食をとりながらお互いの研究室の様子などを共有している。
実験内容によっては別の建物にある実験室を使わせてもらうことがあり、自転車や学内を循環するバスで移動する。
時期によって昆虫のDNA抽出などの分子実験をしていたり、顕微鏡観察をしていたりする。昼食後は眠くなるので適度に手を動かす作業を意識的に入れるようにしている。
片付けて結果をまとめ、自分のデスクまで帰ってくる。
雑談や研究の話、研究室セミナーの進め方など、色々な話をしている。
必要な解析の手法やコードについて文献やインターネットで調べながら進める。学部生の頃はプログラミングが苦手だったけど、ようやく慣れてきたような気もする。時々データを整理して、図を出して結果をまとめていく。
学食やコンビニで済ますこともあれば、研究室メンバーとお茶部屋で夕食を作って食べる日もある。
九大には色んな研究室に昆虫の研究をしている学生がいるので、研究室を越えた貴重な繋がりができている。
時間のかかる解析を明日の朝確認できるように開始してから帰宅。
日によってやることは少し違いますが、最近はデータ解析がメインです。僕は数理モデルが好きなので、解析の合間に数学をするという1日を過ごすことが多いです。ただし、たまに野外にサンプリングにも行きます。