2026/11/2
15:30 -, at W1-C-911
ウバメガシが放出する揮発性有機化合物(VOCs)の種内変異
東京大学農学生命科学研究科 D1
石崎 理慶
植物が放出するVOCsは、植物のストレス応答から大気化学プロセスにまで広く影響を及ぼす。これらの影響を理解・定量するには、VOCs放出の制御機構の解明が不可欠である。近年、同一環境条件下でもVOCs放出に顕著な種内変異があることが報告されており、この変異はVOCs放出制御機構に分子レベルで迫る鍵となりうる。本研究では、種内変異の駆動要因を特定し、VOCs放出の分子レベルでの制御機構を解明することを目的とする。これまでに、ウバメガシ(Quercus phillyraeoides)の複数集団由来の個体を対象に、VOC放出の種内変異と季節変動を定量した。多くの個体はモノテルペンであるα-ピネン、β-ピネン、サビネンを放出したが、放出速度は個体間で大きく異なり、検出限界以下の個体も見られた。また、8月にはβ-オシメンの放出速度が増加するなど、季節変動も認められた。
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セミナー係 社川 武徳