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2026/2/18 10:30 -, at W1-C-909

大型藻類の進化 – haploid-diploidクラス構造の観点から

埼玉医科大学 別所 和博

進化生態学において、しばしば数理モデルはその解析のしやすさから、クローン繁殖が暗黙に仮定され、それは有性生殖の枠組みでhaploid選択のモデルとして解釈される。しかし、陸上植物や大型藻類などの分類群では、生物体として認識される個体にhaploidとdiploidの二種類が存在し、場合によっては両方が生理的に独立した個体として共存することがある。このような系では、haploidとdiploidという核相の違いや、それらの間の再生産関係を明示的にモデル化した上で進化を論じる必要があろう。今回の発表では、これまで発表者が大型藻類を想定し、配偶体と呼ばれるhaploidの世代と胞子体と呼ばれるdiploidの世代が個体群に混在し、それぞれに異なる選択圧が働く場合に、どのような進化が起こるのかを集団遺伝学モデルの枠組みで解析してきた結果についてお話する。